奥地通おうちがよ)” の例文
身延から江尻の港へふらふらと降りて見たところ、三十五反の真帆張りあげた奥地通おうちがよいの千石船が、ギイギイと帆綱をなぎさの風に鳴らしていたので、つい何とはなしに乗ったのが持病の退屈払い。