夫婿顔ふせいがお)” の例文
今は正規の夫婿顔ふせいがおして、凡そ眼のとどかん限り、耳の聞かん限り、一切の雄犬おいぬを屋敷の内へは入れぬ。其目一たび雄犬の影を見ようものなら、血相変えて追払う。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)