大豆まめ)” の例文
かれ殺さえましし神の身にれる物は、頭に生り、二つの目に稻種いなだね生り、二つの耳に粟生り、鼻に小豆あづき生り、ほとに麥生り、尻に大豆まめ生りき。
ところが次の日虔十は納屋で虫喰ひ大豆まめを拾ってゐましたら林の方でそれはそれは大さわぎが聞えました。
虔十公園林 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
その一部には越後の大豆まめの木、もしくは奥州の茄子なすの木話のように、ある植物の急激な成長に伴のうて、天に昇って行く便宜を得、乃至ないしは天の雷神の娘をめとったという類の話もあるのである。
年中行事覚書 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
ところが次の日虔十は納屋で虫喰むしく大豆まめを拾っていましたら林の方でそれはそれは大さわぎが聞えました。
虔十公園林 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
あはひゑ、粟と稗でございます。それから大豆まめでございます。それからキャべヂでございます。」
月夜のけだもの (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
すがれし大豆まめをつみ累げ、 よぼよぼ馬の過ぎ行くや
文語詩稿 一百篇 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
畦に植わった大豆まめもどしどし行列するし
春と修羅 第二集 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
……大豆まめの玉負ふその人に
春と修羅 第二集 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)