大眼おおめ)” の例文
こういうことは武家の家来が一種の役得やくとくにもなっていたので、よほど厳格な主人でない限りはまず大眼おおめに見逃がしておく習いになっていた。
半七捕物帳:14 山祝いの夜 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「夜分のことでございますから、なにとぞ旦那だんな様お慈悲でございます。大眼おおめに御覧あそばして」
夜行巡査 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「そんなに解っているのなら、ちょっとの間、大眼おおめに見ておくれ。」
琵琶伝 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)