大真面目おほまじめ)” の例文
旧字:大眞面目
予は常に確信す、大正の流俗、芸術を知らず、無邪気なる彼等の常談じやうだん大真面目おほまじめに随喜し渇仰かつがうするの時、まづ噴飯ふんぱんに堪へざるものは彼等両人にほかならざるを。
続野人生計事 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
通俗小説になつてゐないから駄目だめだと批評された、自分もさう思ふ、自分はこれから大いに勉強して、りつぱな通俗小説をかくつもりだ、といふ意味のことが、大真面目おほまじめにかいてあつた。
その大真面目おほまじめ
銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)