“大番頭”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おおばんがしら75.0%
おほばんがしら25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
明和三年に大番頭おおばんがしらになった石川阿波守総恒の組に、美濃部伊織と云うさむらいがあった。剣術は儕輩せいはいを抜いていて、手跡も好く和歌のたしなみもあった。
じいさんばあさん (新字新仮名) / 森鴎外(著)
「ほほう……麹町の法月一学殿といえば、大番頭おおばんがしらをお勤めになる七千石の旗本、その御子息であらっしゃるか。ふウむ……」
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
九つ時になると、両大番頭おほばんがしらが先導になつて、土井は定番ぢやうばん加番かばんの諸大名を連れて、城内を巡見した。門の数が三十三箇所、番所の数が四十三箇所あるのだから、随分手間が取れる。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
はじめとして加番かばんには戸田大隅守殿おほすみのかみどの同植村土佐守殿町奉行まちぶぎやうには松平日向守ひうがのかみ殿鈴木飛騨守ひだのかみ殿大番頭おほばんがしら松平采女正うねめのしやう殿設樂したら河内守殿御目附おんめつけ御番しう列座れつざ縁側えんがはには與力十人同心二十人出役しゆつやく致しいと嚴重げんぢうかまへたり時に上段のみす
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)