間髪を入れず頼政の弦から小鏑矢が鋭い音をひいて飛べば、鵺はばったり落ちる。どっと歓声が宮中にわいた。天皇は大層喜ばれて頼政に御衣を賜ったが、彼の肩に御衣を着せた大炊御門公能おおいのみかどのきんよし