大府たいふ)” の例文
また近くは法月弦之丞が、大府たいふの秘命をふくんで、深秘しんぴの間者牢を訪れるべく、単身江戸を立って行った目標の人ではないか。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
素姓は申しかねるが、吾々は江戸表の者、仔細あって大府たいふの御秘命をうけ、某地へ志す途中、さる藩邸の目を避けるために、わざと苫舟に身をひそめております。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)