“大屏風”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おおびょうぶ71.4%
だいびょうぶ28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
日本アルプスの大屏風おおびょうぶを背景にして、松本平を前に望むところ——孤影飄々ひょうひょうとして歩み行くあとを、女が追いかけました。
大菩薩峠:26 めいろの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
正面、奥とのさかいに銀いぶし六枚折りの大屏風おおびょうぶ、前に花梨かりんの台、上に鎧櫃よろいびつが飾ってある。
つづれ烏羽玉 (新字新仮名) / 林不忘(著)
脚下には、富士五湖中で一番深いといわれている本栖もとす湖、それを囲んだ丘陵、遥に高く、天子山脈や、南アルプスの大屏風だいびょうぶが立ちふさがっている。
不尽の高根 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
一合から一合五しゃくの休み茶屋、そこを出ると、雲の海は下になって、天子てんしヶ岳の一脈、その次に早川連巓の一線、最後に赤石山系の大屏風だいびょうぶが、立てつらなっている。
不尽の高根 (新字新仮名) / 小島烏水(著)