“夜光石（ダイヤ）” の例文

「ね、若旦那、打ちあけて言つて下さい。これは大事の事だ。人間の眼玉幾つにも係（かゝ）はる上に、何萬兩といふ夜光石（ダイヤ）にもかゝはります」

銭形平次捕物控：330 江戸の夜光石 (旧字旧仮名) ／ 野村胡堂(著)

助けようと思つたら、——あの眼の玉は、歡喜天（くわんきてん）の夜光石（ダイヤ）よりも大事ですよ。あんな正直で情け深くて可愛らしい眼を、あつしも見たことはない

銭形平次捕物控：330 江戸の夜光石 (旧字旧仮名) ／ 野村胡堂(著)

堂の中に入つて、正面の帳（とばり）をかゝげると、歡喜天の男體の方の額の夜光石（ダイヤ）が、隙間洩れる陽の光に、爛として燦（かゞや）きます。

銭形平次捕物控：330 江戸の夜光石 (旧字旧仮名) ／ 野村胡堂(著)

夜	常用漢字 小２ 部首:⼣ 8画
光	常用漢字 小２ 部首:⼉ 6画
石	常用漢字 小１ 部首:⽯ 5画