“外界”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そと44.4%
がいかい33.3%
げかい11.1%
ぐわいかい5.6%
ゲクワイ5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「はい代々井上嘉門が支配いたして居りました。……で、この秘密を保つために、逸見三家は家憲として、外界そととの交際を避けて居りました」
剣侠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
かういふふう自分じぶん自分じぶん保護ほごするために外界がいかいものいろおないろをもつ、そのいろのことを『保護色ほごしよく』といひます。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
そして事実になるまで、おれの胸には一度もうたがひきざさなかつた。今度はどうもあの時とは違ふ。それにあの時は己の意図がほしいまゝに動いて、外界げかいの事柄がそれに附随して来た。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
御米およねまへばんにまたられないで、やすませそくなつたあたまかゝへながら、辛抱しんばうしてはたらきしたが、つたりうごいたりするたびに、多少たせうなうこたへる苦痛くつうはあつても、比較的ひかくてきあかるい外界ぐわいかい刺戟しげきまぎれたため
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
もう二度とは吾家へ来ますことはあるまいと、外界ゲクワイの物淋しい景色に心のよすがなく、悲しい考のみが浮んで来る。もう君はお出でになることはない。
古歌新釈 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)