“塩田”のいろいろな読み方と例文
旧字:鹽田
読み方割合
えんでん80.0%
しおだ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
とはいえ用捨ようしゃなく生活ここうしろは詰るばかりである。それを助けるためにお供の連中は遠州えんしゅう御前崎おまえざき塩田えんでんをつくれとなった。
旧聞日本橋:08 木魚の顔 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
塩田えんでんの煙が幾すじも真っ直ぐにたち昇っていた。陽ざかりはやや過ぎたが、港の町飾磨しかまは、これから日没までの夕凪ゆうなぎが一日中でいちばん暑いといわれている。
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
こん度の忘年会の計画をしているうちに、或る日教育会の職員になっている塩田しおだに逢った。塩田の云うには、あの会は学生も出ることだから、芸者を呼ばないがいと云うことであった。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)