四顧あたり)” の例文
げた抜刀ぬきみもそのままに、時に徳川万太郎は、あとに残って再び四顧あたりを見渡しますと、雲霧の仁三、四ッ目屋の新助、いずれも素早い上に腕達者な曲者しれもの、遂に、一方を破って逃げたものでしょうか。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)