“四股”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しこ92.9%
てあし7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
桜もつぼみがふくらんだとはいえ三月末の陽気は日暮の近づいた今、肌のしまる寒さであった。実枝は羽織も着ず、四股しこをふんだ。
(新字新仮名) / 壺井栄(著)
かけらがくちびるからひっこんだと見ると急に四股しこを踏むようなおおぎょうな身振りをしながらばりばりとそのガラスを噛み砕く音を立て始めた。
柿の種 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
が、疲労以外のからだのぐあいが邦之助を襲い、その四股てあしをしばっているように感じられた。門から玄関へかかるのが邦之助にはいっしょうけんめいだった。
つづれ烏羽玉 (新字新仮名) / 林不忘(著)