問屋張といやばり)” の例文
春雨に濡れた問屋張といやばりの傘を畳んで、提げて来た中鯛を五六匹土間に投出したスタイルは、まことに板に附いたもので、浴衣の尻を七三に端折はしおった素跣足すはだしである。親友の林駒生氏が振返って声をかけた。
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)