唐草模樣からくさもやう)” の例文
新字:唐草模様
汽車のうちたゞ二人ふたりだけであつた。萌黄もえぎのやうな色合いろあひ唐草模樣からくさもやうり出したシートのさまが、東京で乘る汽車のと同じであつたのは、小池に東京の家を思はせるたねになつた。
東光院 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
彫刻てうこくは怪奇を極めて、唐草模樣からくさもやうと鬼のやうなちゞれの人間の首と、それから得體の知れない髯文字ひげもじがベタ一面につてあつたのを、暢氣のんきなガラツ八は、自分の煙草入れに附けて