きらいとなったら、どんな猛暑にも雷が鳴り出すと蚊帳かやのなかでふとんをかぶっていられるので、ある時、奈良へ行った便次ついでに、唐招菩提寺とうしょうぼだいじの雷けをもっていってあげたことを
江木欣々女史 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)