厄介事やっかいごと)” の例文
切ったというその出先は、雲州侯うんしゅうこうの重臣のやしきらしいんだ。ちょっと、厄介事やっかいごとだからな
鍋島甲斐守 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
呶鳴どなり声がしたり、すすり泣きが聞こえたり、だいぶ厄介事やっかいごと階下したで案じていたら、朝、ふさ楊枝ようじくわえて下りてきた露八は、このごろ、やっと結えるくらいに伸びた頭の毛を撫でながら
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)