南陽みなみび)” の例文
縁側の板は、南陽みなみびり返つて、猫の子が歩いても音がする——刀架の側は、秋山彌十の部屋だ。障子を開けさへすれば手も足も、すぐ刀に屆く——それでも刀を
縁側の板は、南陽みなみびに反り返って、猫の子が歩いても音がする——刀架の側は、秋山彌十の部屋だ。障子を開けさえすれば手も足も、すぐ刀に届く——それでも刀を
その二階は南陽みなみびが入つていかにも氣持が良ささうですが、町家のことで床の間も長押なげしもあるわけではなく、障子の外はすぐ低い手摺てすりで、ひどく淺間に出來て居るのも
此方の方はさすがに木が荒れてをりますが、それは南陽みなみびをしつかり受けるせゐでせう。