半野軒はんやけん)” の例文
村に行く前、赤坂で半燒けの厄にあつたとき、半分燒けん、を洒落て戯れに「半野軒はんやけん」といふ雅印を一つ人に彫つてもらつたが、これは自分の性を何氣なく告白してゐたものだつた。
折々の記 (旧字旧仮名) / 吉川英治(著)