“前口上”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まえこうじょう75.0%
プロロウグ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
サア、夏のことだ、前口上まえこうじょうなげえと、芸が腐らあ。ハッ、お美夜太夫! お美夜ちゃん! とくらア。ヘッ、のんきなしょうべえだネ
丹下左膳:03 日光の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
かれらは決して各府県青年の代表という資格で集まって来ていたわけではなかったが、たいていは、立ちあがるとすぐ、りきみかえって「ぼくは○○県を代表して」などと、前口上まえこうじょうをのべるのであった。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
彼があんなにも悪を利かして望んだ伯爵の没落は、現実では、彼自身の没落の前口上プロロウグにすぎなかったのである。兵器庫の上から、エセックスの処刑を見おろしたとき、彼の目は涙でいっぱいだった。