“内実”のいろいろな読み方と例文
旧字:内實
読み方割合
ないじつ83.3%
なかみ16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
柄にもなく色染めの皮足袋などをはいているところからおすと、内実ないじつは、意外に軽薄なので、なりだけで高家こうけを気取っているのかもしれない。
ひどい煙 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
内実ないじつは暫く不問に置かれる、但し、右の古金、新金の在所ありかはこの場でただして帰らねば、身共役目が立ち申さぬ
大菩薩峠:08 白根山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
自然と眠りがめかかってうめいた太い男の声、それから又あの手を真赤にして玩具をいじる様に、人間の内実なかみをいじって居た髭むじゃな医者の顔、あれこれと
栄蔵の死 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)