冀城きじょう)” の例文
馬超は冀城きじょうまで引揚げてきた。ところが城へ近づくと、味方であるはずの城中から雨あられと矢を射てくる。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
子の姜維も天才というのでしょうか、年十五、六のときにはもう郷党の学者でも古老でも、彼の才識には、舌を巻いて、冀城きじょう麒麟児きりんじだといっていたほどですよ
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
馬超は、かえって、楊阜を助けたばかりか、用いて参事となし、冀城きじょうの守りをあずけた。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼はこの天水郡冀城きじょうの人で、姜維きょういあざな伯約はくやくという有為ゆういな若者です。父の姜冏きょうけいはたしか夷狄いてきの戦で討死したかと思います。ひとりの母に仕えて、実に孝心の篤い子で、郷土の評判者でした。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
一方、本物の姜維は、依然冀城きじょうにたてこもって、孔明の軍に囲まれていた。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
冀城きじょうを渡してしまったではありませんか。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)