“八重咲”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
やえざ50.0%
やへざき50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
オニユリの花は通常一重ひとえであるが、時に八重咲やえざきのものが見られ、これを八重天蓋やえてんがいと称するが、テンガイユリはオニユリの一名である。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
このように野生になっている所では、玉玲瓏ぎょくれいろうと中国で称する八重咲やえざきの花が見られる。また青花と呼ばれる下品な花もあらわれる。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
はや其夜もすで亥刻よつどき過皆々とこへ入たる樣子やうすにて座敷々々ざしき/\しんと成ければ瀬川せがは用意ようい短刀たんたうかくもち八重咲やへざきの座敷へゆき八重咲やへざきさん/\とよぶ八重咲やへざきは何のつかずアイとこたへて廊下らうかへ出るをなにか用を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
あらそひ入り來る故實に松葉屋の大黒柱だいこくばしら金箱かねばこもてはやされ全盛ぜんせいならぶ方なく時めきけるうちはや其年も暮て享保七年四月中旬なかば上方かみがたの客仲の町の桐屋きりやと云ふ茶屋より松葉屋へあがりけるに三人連にて歴々れき/\と見え歌浦うたうら八重咲やへざき幾世いくよとて何も晝三ちうさん名題なだい遊女を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)