“八犬伝”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はっけんでん70.0%
はつけんでん30.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
中学時代の初期には「椿説弓張月ちんせつゆみはりづき」や「八犬伝はっけんでん」などを読んだ。田舎いなか親戚しんせきへ泊まっている間に「梅暦うめごよみ」をところどころ拾い読みした記憶がある。
読書の今昔 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
「やッぱり学者なんでしょうね、その男は。曲亭馬琴きょくていばきんとどっちでしょう。私ゃ馬琴の『八犬伝はっけんでん』も持っているんだが」
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「どう致しまして、一向結構ぢやございません。結構と云や、先生、八犬伝はつけんでんいよいよ出でて、いよいよ奇なり、結構なお出来でございますな。」
戯作三昧 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
これ山田やまだ前年ぜんねんすでに一二の新躰詩集しんたいししうおほやけにして、同会社どうくわいしやつてえんからこゝ持込もちこんだので、この社はさき稗史出版会社はいししゆつぱんくわいしや予約よやく八犬伝はつけんでん印刷いんさつした事があるのです
硯友社の沿革 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)