“会者定離”の読み方と例文
読み方割合
えしゃじょうり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その中でも夫婦は、唯、一夜の契にてさえも、五百しょうの宿縁と申すほどでござります。しかし、生者必滅しょうじゃひつめつ会者定離えしゃじょうりは浮世の定めでございます。
「諸行無常」だの、「会者定離えしゃじょうり」だのと聞けば、なるほどそれに違いないとうなずかれます。
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
然しお上人さまがよう言わるる此の世のさまは、生者必滅、会者定離えしゃじょうり。たとえ表向き夫婦となって、共白髪まで添い遂げようとしても、無常の風に誘わるれば、たちまちあの世と此の世の距て。
取返し物語 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)