会注かいちゅう)” の例文
会注かいちゅうするより起こるをもって、仮に脳中の心力の全量を百と定めてこれを五分に分かつに、各部二十の力を有するを平常のときとす。
妖怪玄談 (新字新仮名) / 井上円了(著)
しかして、自己はこれを信ずるの一点に心を会注かいちゅうするをもって、さらにその作用を識覚せざるによる。その相開くもまたしかり。
妖怪学 (新字新仮名) / 井上円了(著)
これに反して、信仰心なき者は心の全力を一方に会注かいちゅうせざるのみならず、その全身を支配するの知覚を失せざるをもって、不覚筋動を現ずるに至るべき理なし。
妖怪玄談 (新字新仮名) / 井上円了(著)
信仰心とは、心のある一方に会注かいちゅう帰向することにして、余のいわゆる予期意向なり。
妖怪学 (新字新仮名) / 井上円了(著)