“伊豆大島”の読み方と例文
読み方割合
いずおおしま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一、立花左近将監たちばなさこんしょうげん様。伊豆大島いずおおしま一円。松平下総守しもうさのかみ様、安房あわ上総かずさの両国。その他、川越かわごえ城主松平大和守やまとのかみ様をはじめ、万石以上にて諸所にお堅めのため出陣の御大名数を知らず。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
伊豆大島いずおおしまかたに当たりて、墨色に渦まける雲急にむらむらと立つよと見る時、いうべからざる悲壮の音ははるかの天空より落とし来たり、大海のおもてたちまちしわみぬ。一陣の風吹きでけるなり。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)