伊予国いよのくに)” の例文
旧字:伊豫國
伊予国いよのくにの銅山は諸国の悪者の集まる所だと聞いて、一行は銅山を二日捜した。それから西条に二日、小春こはる今治いまばりに二日いて、松山から道後の温泉に出た。
護持院原の敵討 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
伊予国いよのくにの大三島神社の刀蔵かたなぐらは有名なもので、何百年来の所蔵が三千ふりにも上っておりますが、凡そ一ヵ月もこもって調べたところ、三千口のうち光っている刀は十口ともなかったという
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)