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ふりがな文庫
“
人手
(
ひとで
)” の例文
それは
現世
(
げんせ
)
ですることで、こちらの
世界
(
せかい
)
では、そなたも
知
(
し
)
る
通
(
とお
)
り、
衣服
(
きもの
)
の
着
(
き
)
がえにも、
頭髪
(
おぐし
)
の
手入
(
ていれ
)
にも、
少
(
すこ
)
しも
人手
(
ひとで
)
は
要
(
い
)
らぬではないか。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
御意
(
ぎよい
)
にござります。
舳
(
みよし
)
に
据
(
す
)
えました
其
(
そ
)
の
五位鷺
(
ごゐさぎ
)
が
翼
(
つばさ
)
を
帆
(
ほ
)
に
張
(
は
)
り、
嘴
(
くちばし
)
を
舵
(
かぢ
)
に
仕
(
つかまつ
)
りまして、
人手
(
ひとで
)
を
藉
(
か
)
りませず
水
(
みづ
)
の
上
(
うへ
)
を
渡
(
わた
)
りまする。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
私
(
わたし
)
、
子供
(
こども
)
が
大好
(
だいす
)
きですし、これから、
村
(
むら
)
に
人手
(
ひとで
)
が
足
(
た
)
りなくて、みんなが
働
(
はたら
)
くのに
困
(
こま
)
りますから、
子供
(
こども
)
の
世話
(
せわ
)
をするものが
入
(
い
)
り
用
(
よう
)
だと
思
(
おも
)
ったのです。
汽車は走る
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
加代
人手
(
ひとで
)
が足りなけれや、予備班つていふのがあるんだから、お父つあんなんか行つたつて、追ひ返されるだけよ。
空の悪魔(ラヂオ・ドラマ)
(新字旧仮名)
/
岸田国士
(著)
宗助
(
そうすけ
)
は
一人
(
ひとり
)
で
着物
(
きもの
)
を
着換
(
きか
)
えたが、
脱
(
ぬ
)
ぎ
捨
(
す
)
てた
洋服
(
やうふく
)
も、
人手
(
ひとで
)
を
借
(
か
)
りずに
自分
(
じぶん
)
で
疊
(
たゝ
)
んで、
押入
(
おしいれ
)
に
仕舞
(
しま
)
つた。それから
火鉢
(
ひばち
)
へ
火
(
ひ
)
を
繼
(
つ
)
いで、
湯
(
ゆ
)
を
沸
(
わ
)
かす
用意
(
ようい
)
をした。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
当時の
記念
(
かたみ
)
としては鹿鳴館が華族会館となって幸い地震の火事にも無事に免かれて残ってるだけだが、これも今は
人手
(
ひとで
)
に渡ってやがて
取毀
(
とりこぼ
)
たれようとしている。
四十年前:――新文学の曙光――
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
友仙
(
いうぜん
)
の
帶
(
おび
)
に
緋
(
ひ
)
ぢりめんの
帶
(
おび
)
あげも
人手
(
ひとで
)
を
借
(
か
)
りずに
手
(
て
)
ばしこく
締
(
し
)
めたる
姿
(
すがた
)
、
不圖
(
ふと
)
見
(
み
)
たる
目
(
め
)
には
此樣
(
このやう
)
の
病人
(
びやうにん
)
とも
思
(
おも
)
ひ
寄
(
よ
)
るまじき
美
(
うつ
)
くしさ、
兩親
(
ふたおや
)
は
見返
(
みかへ
)
りて
今更
(
いまさら
)
に
涙
(
なみだ
)
ぐみぬ
うつせみ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
初心
(
しよしん
)
の
發掘
(
はつくつ
)
としては
此
(
こ
)
の
權現臺
(
ごんげんだい
)
は
大成功
(
だいせいこう
)
であつた。
無論
(
むろん
)
遺物
(
ゐぶつ
)
が
豐富
(
ほうふ
)
でも
有
(
あ
)
つたのだが、
宅
(
たく
)
から
近
(
ちか
)
いので、
數々
(
しば/″\
)
行
(
ゆ
)
き
得
(
え
)
られたのと、
人手
(
ひとで
)
が
多
(
おほ
)
かつたのも
勝利
(
しやうり
)
の
原因
(
もと
)
であつた。
探検実記 地中の秘密:02 権現台の懐古
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
この家にて或る年
田植
(
たうえ
)
の
人手
(
ひとで
)
足
(
た
)
らず、
明日
(
あす
)
は
空
(
そら
)
も
怪
(
あや
)
しきに、わずかばかりの田を植え残すことかなどつぶやきてありしに、ふと
何方
(
いずち
)
よりともなく
丈
(
たけ
)
低
(
ひく
)
き
小僧
(
こぞう
)
一人来たりて
遠野物語
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
半江のその
画
(
ゑ
)
は、重太郎氏が数ある蔵幅のなかでも一番好いてゐただけに、松蔵氏は何とかして買戻さねば承知出来なくなつた。で、最近
人手
(
ひとで
)
で星島氏に談判を持込んだ。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
年明後
(
ねんあけご
)
に
妻
(
つま
)
となし越後に
實親
(
じつおや
)
ありと
探
(
たづ
)
ね行しに同國猿島河原にて
人手
(
ひとで
)
に
掛
(
かゝ
)
り其
首
(
くび
)
をば川下にて
見附
(
みつけ
)
たりと申す然すれば其方どもか
奸計
(
かんけい
)
にて右の
死骸
(
しがい
)
へ
娘
(
むすめ
)
悴
(
せがれ
)
の
着物
(
きるゐ
)
を着せ傳吉を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
彼は長押しに手をかけた儘、ぶらりと宙へぶら下つた。姉や姉の友だちは、さう云ふ彼を救ふ為に、私を叱つたり
賺
(
すか
)
したりした。が、私はどうしても、踏み台を
人手
(
ひとで
)
に渡さなかつた。
点心
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
で、僕は「
省電
(
しょうでん
)
各駅下車の乗客分類」という
可
(
か
)
なり
大規模
(
だいきぼ
)
の統計が行われるとき、
人手
(
ひとで
)
が足らぬから
是非
(
ぜひ
)
に出てほしいということで、とうとう参加する承諾を先生に通じてしまった。
階段
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
池上權藏
(
いけがみごんざう
)
は
此日
(
このひ
)
から
生
(
うま
)
れ
更
(
かは
)
りました、
元
(
もと
)
より
強健
(
きやうけん
)
な
體躯
(
からだ
)
を
持
(
もつ
)
て
居
(
ゐ
)
て
元氣
(
げんき
)
も
盛
(
さかん
)
な
男
(
をとこ
)
ではありましたが、
放蕩
(
はうたう
)
に
放蕩
(
はうたう
)
を
重
(
かさ
)
ねて
親讓
(
おやゆづり
)
の
田地
(
でんち
)
は
殆
(
ほとん
)
ど
消
(
き
)
えて
無
(
な
)
くなり、
家
(
いへ
)
、
屋敷
(
やしき
)
まで
人手
(
ひとで
)
に
渡
(
わた
)
りかけたので
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
磯巾着、海藻、
人手
(
ひとで
)
など、そのほか、なにを食べているか分からない。
鯛釣り素人咄
(新字新仮名)
/
佐藤垢石
(著)
此際
(
このさい
)
或
(
あるひ
)
は
倒壞家屋
(
とうかいかおく
)
の
下敷
(
したじき
)
になつたものもあらうし、
或
(
あるひ
)
は
火災
(
かさい
)
を
起
(
おこ
)
しかけてゐる
場所
(
ばしよ
)
も
多
(
おほ
)
いことであらうし、
救難
(
きゆうなん
)
に
出來
(
でき
)
るだけ
多
(
おほ
)
くの
人手
(
ひとで
)
を
要
(
よう
)
し、しかもそれには
一刻
(
いつこく
)
の
躊躇
(
ちゆうちよ
)
を
許
(
ゆる
)
されないものがある。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
それから、私は、ミルコオトのジョオジ旅館や、その他出來るだけ方々から、もつと大勢臺所に
人手
(
ひとで
)
を集めなくてはなりません。それに、御婦人方はお供の女中を、殿方は從者をお連れになるでせう。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
また、
私
(
わたし
)
は、これから
西
(
にし
)
にゆきますと、
広
(
ひろ
)
いりんご
畑
(
ばたけ
)
があって、そこでは
人手
(
ひとで
)
のいることを
知
(
し
)
っています。
あほう鳥の鳴く日
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
取
(
とら
)
れしと云も
終
(
をはら
)
ぬに重四郎
成程
(
なるほど
)
金兵衞親方が殺されたと云
噂
(
うはさ
)
は聞たれ共人の云事
故
(
ゆゑ
)
實正
(
じつしやう
)
とも思はざりしが夫なら
彌々
(
いよ/\
)
人手
(
ひとで
)
に
罹
(
かゝ
)
られしか
而
(
して
)
敵
(
かたき
)
は知しかと聞に掃部
然
(
され
)
ば其事に付貴殿へ
助太刀
(
すけだち
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
人手
(
ひとで
)
にかけては
粗末
(
そまつ
)
になる
物
(
もの
)
と
聞
(
きこ
)
えよがしの
經濟
(
けいざい
)
を
枕
(
まくら
)
もとに
見
(
み
)
しらせぬ。
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
毎夜
(
まいよ
)
の
如
(
ごと
)
く、
内井戸
(
うちゐど
)
の
釣瓶
(
つるべ
)
の、
人手
(
ひとで
)
を
借
(
か
)
らず
鳴
(
な
)
つたのも
聞
(
き
)
く……
霰ふる
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
父
(
ちゝ
)
の
一昨年
(
をとゝし
)
うせたる
時
(
とき
)
も、
母
(
はゝ
)
の
去年
(
きよねん
)
うせたる
時
(
とき
)
も、
心
(
こゝろ
)
からの
介抱
(
かいはう
)
に
夜
(
よる
)
も
帶
(
おび
)
を
解
(
と
)
き
給
(
たま
)
はず、
咳
(
せ
)
き
入
(
い
)
るとては
脊
(
せ
)
を
撫
(
な
)
で、
寢
(
ね
)
がへるとては
抱起
(
だきおこ
)
しつ、
三月
(
みつき
)
にあまる
看病
(
かんびやう
)
を
人手
(
ひとで
)
にかけじと
思召
(
おぼしめ
)
しの
嬉
(
うれ
)
しさ
軒もる月
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
人手
(
ひとで
)
に
渡
(
わた
)
さなければならなくなりました。
武ちゃんと昔話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
人手
(
ひとで
)
に
渡
(
わた
)
さるゝ事
嘸
(
さぞ
)
かし
殘念
(
ざんねん
)
なるべし然らば我等其五百兩は
用達
(
ようだち
)
申べし
然
(
さ
)
れども
今度
(
このたび
)
は
金子
(
きんす
)
出來
(
でき
)
次第
(
しだい
)
百兩にても五十兩にても
御返濟
(
ごへんさい
)
成
(
なさ
)
れよ利分は取り申さず金子
相濟
(
あひすみ
)
次第に證文は
返却
(
へんきやく
)
致すべけれども
先
(
まづ
)
證文
(
しようもん
)
は
預
(
あづか
)
り
置
(
おき
)
申べし其地面
人手
(
ひとで
)
に
渡
(
わた
)
さるゝが氣の毒に
存
(
ぞん
)
ずる故なりお常殿にも
此話
(
このはなし
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
父の
一昨年
(
おとゝし
)
うせたる時も、母の去年うせたる時も、心からの介抱に
夜
(
よ
)
るも帯を解き給はず、
咳
(
せ
)
き入るとては背を
撫
(
な
)
で、
寐
(
ね
)
がへるとては
抱起
(
だきおこ
)
しつ、
三月
(
みつき
)
にあまる看病を
人手
(
ひとで
)
にかけじと
思
(
おぼ
)
し
召
(
めし
)
の
嬉
(
うれ
)
しさ
軒もる月
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
月給
(
げつきう
)
の八
圓
(
ゑん
)
はまだ
昇給
(
しようきう
)
の
沙汰
(
さた
)
も
無
(
な
)
し、
此上
(
このうへ
)
小兒
(
ちいさい
)
が
生
(
うま
)
れて
物入
(
ものい
)
りが
嵩
(
かさ
)
んで、
人手
(
ひとで
)
が
入
(
い
)
るやうに
成
(
な
)
つたら、お
前
(
まへ
)
がたが
何
(
なん
)
とする、
美尾
(
みを
)
は
虚弱
(
きよじやく
)
の
身體
(
からだ
)
なり、
良人
(
おつと
)
を
助
(
たす
)
けて
手内職
(
てないしよく
)
といふも六ツかしかるべく
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
憐
(
あはれ
)
みてや
惠
(
めぐ
)
むともなき
惠
(
めぐ
)
みに
浴
(
よく
)
して
鹽噌
(
えんそ
)
の
苦勞
(
くらう
)
は
知
(
し
)
らずといふなるそは
又
(
また
)
何處
(
いづこ
)
の
誰
(
た
)
れなるにや
扨
(
さて
)
も
怪
(
あやし
)
むべく
尊
(
たつと
)
むべき
此慈善家
(
このじぜんか
)
の
姓氏
(
せいし
)
といはず
心情
(
しんじやう
)
といはず
義理
(
ぎり
)
の
柵
(
しがらみ
)
さこそと
知
(
し
)
るは
唯
(
ひと
)
りお
高
(
たか
)
の
乳母
(
うば
)
あるのみ
忍
(
しの
)
び/\の
貢
(
みつぎ
)
のものそれからそれと
人手
(
ひとで
)
を
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
“人手”の解説
人手
(出典:Wikipedia)
人
常用漢字
小1
部首:⼈
2画
手
常用漢字
小1
部首:⼿
4画
“人手”で始まる語句
人手間