“人事”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひとごと85.3%
じんじ8.8%
しとごと2.9%
にんじ2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
といふと人事ひとごとのやうに聞えるが、サア・オルコツクの住んでゐた品川しながは東禅寺とうぜんじにも浪士が斬り込んで、何人かの死傷を生じた事件もある。
日本の女 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
人事じんじ僅かに至らぬところあるが為に、幾百千の人が、一通りならぬ苦しみをすることを思うと、かくのごとき実務的の仕事に、ただ形ばかりの仕事をして
水害雑録 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
ヤレお前さんの身になったらさぞ母親さんに面目があるまいと、人事しとごとにしないでなげいたりくやんだりして心配してるとこだから
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
たちま長嘘ためいききて、をひらき、めたるがごとくに起きあがりて、人々にむかひ、我二一人事にんじをわすれて既に久し。