“二葉亭”の読み方と例文
読み方割合
ふたばてい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二葉亭ふたばていの『浮雲』や森先生の『がん』の如く深刻緻密ちみつに人物の感情性格を解剖する事は到底わたくしの力のくする所でない。
正宗谷崎両氏の批評に答う (新字新仮名) / 永井荷風(著)
夜、新聞で見ると、長谷川はせがわ二葉亭ふたばてい氏が肺病で露西亜から帰国の船中、コロムボと新嘉坡シンガポールの間で死んだとある。去十日の事。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
即ち人の知る如く、初期に於ける我が国の自然主義は、独歩どっぽ二葉亭ふたばてい藤村とうそん啄木たくぼく等によって代表され、詩的精神の極めて強調されたものであった。
詩の原理 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)