読書会は、広間のたたみに、食卓を四角にならべてやることになっていた。塾生たちが「二宮翁夜話にのみやおうやわ」を持って席につき終わったころには、三先生ももう顔をならべていた。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)