中之郷なかのごう)” の例文
総髪そうはつにして野袴のばかまに草色の革足袋かわたびをはき、汗をこすりこすり近づいてくる。浪宅は本所中之郷なかのごうという事だから、そこからここまでは近い道程みちのりではない。かくしゃくとしているのだ。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)