上首尾じょうしゅび)” の例文
と、おもいのほかの上首尾じょうしゅびでござりますから、わたくしはさながらゆめのこゝちがいたし
盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
上首尾じょうしゅびさ。じぶんも立身のたねになるんだから、いやもおうもありゃあしない。これからすぐに島へかえって、伊那丸をつれてさえくれば、からだの目方と黄金きんの目方のとりかえッこだ」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
上首尾じょうしゅびだ」
街の少年 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
「岐阜表との交渉は、まずまず、上首尾じょうしゅびと申しあげてもよいかと存じます」
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
だからあの旅行は、私よりも津村に取って上首尾じょうしゅびもたらした訳である。
吉野葛 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)