上野領こうずけりょう)” の例文
そして、辛くも、峠をこえ、眼の下に、上野領こうずけりょうの南の平野をながめた時は、すでにこよみは、二月の下旬で、にわかに暖国の風につつまれた五名は、春に酔うような気持がした。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)