万物ばんもつ)” の例文
旧字:萬物
ああ余を医する薬はなきや、宇宙間余を復活せしむる力は存せざるか、万物ばんもつことごとく希望あり、余のみ失望を以て終るべきか。
基督信徒のなぐさめ (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
天は万物ばんもつに安眠のとこを与へんが為めに夜テフ天鵞絨びろうど幔幕まんまくろし給ふぢやないか、然るに其時間に労働する、すなはち天意を犯すのだらう、看給みたまへ、夜中の労働——売淫、窃盗、賭博
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
万物ばんもつは爾の前に静かならしめよ、しかして爾のみ余に語れよ。
基督信徒のなぐさめ (新字新仮名) / 内村鑑三(著)