“七月”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しちぐわつ40.0%
ななつき30.0%
なゝつき15.0%
しちがつ5.0%
ふづき5.0%
ふみつき5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
……それが、どぶはしり、床下ゆかしたけて、しば/\人目ひとめにつくやうにつたのは、去年きよねん七月しちぐわつ……番町學校ばんちやうがくかう一燒ひとやけにけた前後あとさきからである。
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
それから細君が妊娠して七月ななつきになつてゐるといふことを思ひ出す。さつき不意に杉村の忠告を受けたとき、種々の想像が頭のうちに画かれた。
魔睡 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
政「これは亭主のある身のうえ、殊に懐妊して七月なゝつきに成りまするもの、何うぞ御勘弁を願います」
それがだん/\つのつて、七月しちがつ十五夜じゆうごやなどにはいてばかりゐました。おきなたちが心配しんぱいして、つきることをめるようにとさとしましたけれども
竹取物語 (旧字旧仮名) / 和田万吉(著)
頃しも弘安四年、うるふ七月ふづき朔日ついたち
新頌 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
あるいは七月ふみつきの、「よろづの所あけながら夜をあかす」ころの、有り明けの情調を、後朝きぬぎぬの女と男とによって描いているごとき、——女は情人の去ったあと
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)