“七刻”の読み方と例文
読み方割合
ななつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「では、そちが召捕ってくる猶予として一ときほど待ってつかわそう。ウム、あの七刻ななつ下りの陽が、あなたの奥甲賀の山間やまあいに落ちるまでだぞ」
鳴門秘帖:06 鳴門の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
むさ苦しいぼろから頑丈な四肢を投げ出して、半ば口を開けている無心な寝顔に、七刻ななつさがりの陽射しがカッと躍っている。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
佐平治さへいじ茶屋で支度をすまして、やおら、立ち上がって日ざしをみた。まだ七刻ななつにはかなり間がある。諏訪すわ泊りには楽な時間。
鳴門秘帖:03 木曾の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)