“一顰一笑”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いっぴんいっしょう90.0%
いちびんいつせう10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
深山みやま美玉都門びぎょくともんいってより三千の碔砆ぶふに顔色なからしめたる評判嘖々さくさくたりし当代の佳人岩沼令嬢には幾多の公子豪商熱血を頭脳にちょうしてその一顰一笑いっぴんいっしょう
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
船の中にあっては船頭の一顰一笑いっぴんいっしょうも、乗合の人のすべての心を支配することは、いつも変りがありません。
大菩薩峠:18 安房の国の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
酒ずきだといふことを知つてゐる各地方の人たちが、私の顏を見ると同時に、どうかして飮ましてやらう醉はせてやらうと手ぐすね引いて私の一顰一笑いちびんいつせうを見守つてゐる。
樹木とその葉:07 野蒜の花 (旧字旧仮名) / 若山牧水(著)