一徳いつとく)” の例文
つきあひ下手べたの三田でも、珍しいといふのが一徳いつとくで、會場では存外もてた。殊に最近迄新聞に連載されてゐた小説の作者だといふのが、人々の好奇心をそゝつた。食堂では田原と並んで席に着いた。
大阪の宿 (旧字旧仮名) / 水上滝太郎(著)