一叢立ひとむらだち)” の例文
それから青芒あおすすきの線をのばして、左へ離れた一方に、一叢立ひとむらだちやぶがあって、夏中日も当てまい陰暗く、涼しさは緑の風を雲の峰のごとく、さと揺出ゆりだし、揺出す。
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)