“リズム”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
律動46.5%
韻律16.3%
節奏14.0%
音律7.0%
旋律4.7%
階律2.3%
律調2.3%
拍節2.3%
調子2.3%
音樂2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ファランドルのように何度も繰り返し引きつづく律動リズムをもって、蜿蜒えんえんとつづいてる険しい小山を、曲がりくねって降りてゆく列車。
これは詩に於て、文字が文字としての生命を離れて、音声から成る韻律リズム及び諧調ハアモニイの効果を企図してゐるのと少しも変りはないのであります。
演劇一般講話 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
意志は、いななきつつ通りかかる夢想のしりに飛び乗って、それを両ひざでしめつける。精神は、おのれを引き込む節奏リズムの規則を認める。
が、其のうちに不安のなかにも、何だか妙な快感が生じて来た。少しの間でも、自分のステツプが一人前らしくなだらかに行くと、何だか天地の音律リズムと合致したやうな、一種の愉悦の念を覚えて来た。
私の社交ダンス (新字旧仮名) / 久米正雄(著)
旋律リズム——と言った様なものがあるじゃないか。
花束の虫 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
思わず視線をすべらして下を向くと、世の中は依然として夏の光の中に眠った様で、波は相変らずちゃぶりちゃぶりと長閑な階律リズムを刻んで居る。
かんかん虫 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
海は依然として、ちゃぶりちゃぶりと階律リズムを合せて居る。ヤコフ・イリイッチはもう一度イフヒムを振り返って見ながら、押しつぶした儘の声で
かんかん虫 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
しかれども人や遂にむなしくその事を伝へて今日に到れるあひだ、歳月は一様の律調リズムを刻むといふものから、なほ時と代とによりて、その声の高低なくばあらざりき。
松浦あがた (新字旧仮名) / 蒲原有明(著)
辞書の正解する、言語通りの意味の韻文とは、一定の法則されたミーターやスタンザを持ったところの拍節リズムの正規的な形式文学を指すのである。
詩の原理 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)
こゝは製罐部のような小刻こきざみな、一定の調子リズムをもった音響でなしに、図太い、グヮン/\した音響が細い鋭い音響と入り交り、汽槌スチーム・ハンマーのドズッ
工場細胞 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)