“トン”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:とん
語句割合
83.8%
5.0%
2.5%
2.5%
1.3%
1.3%
1.3%
1.3%
1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「昨日ノ朝、妙ナ船ニ会イマシタ、三本帆檣マストノ二千トンバカリノ奴デス。船内ニハ誰モ居ナイ様子デ……何処どこ彼処かしこモ血ダラケデシタ」
流血船西へ行く (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
一等船客を、秩父丸は一万七千トンで、米国通いの船の中でも特に優秀なものだそうだが随分よかった。
赤げっと 支那あちこち (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
トントン三枚がこの辺に入っている。白板パイパン三枚はこの辺にあるなどと、覚えられるように積むのも、これまたインチキである。
麻雀インチキ物語 (新字新仮名) / 海野十三(著)
それはトン数で云って、三瓲あまりの大爆薬が入っていた。この思いけない遺留品には、金庫をのぞきこんだ係官たちも、「呀ッ」といって一斉に出口に逃げだしたほどだった。
獏鸚 (新字新仮名) / 海野十三(著)
自分の前に二重に積んだ牌を十七トンならべるわけだが、その際、重要なる牌二個を手の中とかそでの中とか、又は膝の下へ隠してしまって自分だけは一憧すくなく、つまり十六憧ならべる。
麻雀インチキ物語 (新字新仮名) / 海野十三(著)
それには自分の前の十七トンを、皆がとりやすいように斜めにしてすこし前へ出してやるとみせかけ、例えば右手の中に、不用の持牌二個を隠し持ち、前へ押すときにそれを十七憧の右端へ加え
麻雀インチキ物語 (新字新仮名) / 海野十三(著)
気持が大変貧しくなると、落書したくなる気持ち、トンカツにバナナ私は指で壁に書いてみた。
放浪記(初出) (新字新仮名) / 林芙美子(著)
バナヽ、鰻、トンカツ、蜜柑、思いきりこんなものが食べてみたいなア。
放浪記(初出) (新字新仮名) / 林芙美子(著)
内へ帰ると早速、夕餉ゆうげすまし、一寸ちょいと着換きかへ、糸、犬、いかり、などを書いた、読本どくほんを一冊、草紙そうしのやうに引提ひっさげて、母様おっかさんに、帯の結目むすびめトンたたかれると、すぐ戸外おもてへ。
処方秘箋 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
その船も二、三百トン級の小さな汽船で、花蓮港に碇泊ていはくしてハシケで上陸するのである。
腹のへった話 (新字新仮名) / 梅崎春生(著)
五郎大夫は、臥床ふしどから降りて、トン(陶器製の腰掛け)へ腰を移しながら
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)