“センチ”のいろいろな漢字の書き方と例文

ひらがな：せんち

語句	割合
糎	90.0%
五〇糎	2.5%
悲哀	2.5%
感傷	2.5%
雪隠	2.5%

糎

直径が一メートル強（きょう）もあって、非常に重かった。そしてその上には、楕円形（だえんけい）の穴が明いていた。十五糎（センチ）に二十糎だから、円に近い。

俘囚 (新字新仮名) ／ 海野十三(著)

五〇糎

そう、このへんでも五〇糎（センチ）位は積った。

雉子日記 (新字新仮名) ／ 堀辰雄(著)

悲哀

吾輩はチョットの間（ま）憂鬱になった。昨日（きのう）門司で質に置いた懐中時計が、矢張り五時頃を指しているだろうと妙な悲哀（センチ）に囚（とら）われながら、第二面を開くと、アッと驚いた。

山羊髯編輯長 (新字新仮名) ／ 夢野久作(著)

感傷

なんかと浅ましい感傷（センチ）に陥りながら吾輩は、その記事を持って、眼立たないように編輯室に這入った。

山羊髯編輯長 (新字新仮名) ／ 夢野久作(著)

雪隠

せいやん雪隠（センチ）で、ばゝ（糞）こ（泌）いて、まっちゃん松葉で掻きよせて、たぁやんた※ご（たご——角桶）で汲みに来て、みいちゃん見に来て臭かつた。

三郷巷談 (新字旧仮名) ／ 折口信夫(著)