“サウトメ”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:さうとめ
語句割合
早処女57.1%
早處女28.6%
五月処女14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
簑笠着た巨人及び其伴神トモガミなる群行神の所作や、其苛役を受けて鍛へ調へられる早処女サウトメの労働、敵人・害虫獣等の誓約の神事劇舞ワザヲギなどが其です。
翁の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
若人たちは、又例の蠱物姥マジモノウバの古語りであらう、とまぜ返す。ともあれ、かうして、山ごもりに上つた娘だけに、今年の田の早處女サウトメが當ります。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
かうして山籠りは、一種の春の行楽になつて了うたが、昔は全村の女が村を離れて、山籠りをした。即、皐月の田植ゑ前に、五月処女サウトメを定める為の山籠りをしたのである。
花の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
女の物忌みとして、田を植ゑる五月処女サウトメを選定する行事は、卯月の中頃のある一日に「山籠り」として行はれる。さうして、山から下りる時には、躑躅の花をかざして来る。
花の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)