“らくちゆう”の漢字の書き方と例文
語句割合
洛中100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
男は翌日から姫君を探しに、洛中らくちゆうを方々歩きまはつた。が、何処へどうしたのか、容易にがたはわからなかつた。
六の宮の姫君 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
洛中らくちゆうの民はさながらきやうせるが如く、老を負ひ幼を扶けて火を避くる者、僅の家財を携へて逃ぐる者、或は雜沓ざつたふの中にきずつきて助けを求むる者、或は連れ立ちし人に離れて路頭ろとうに迷へる者
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)