“ゆかし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
50.0%
25.0%
床敷25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
懐しくもゆかしさに、お縫は死骸の身にまとった殊にそれが肺結核の患者であったのを、心得ある看護婦でありながら、記念かたみにと謂って強いて貰い受けて来て葛籠つづらの底深く秘め置いたが
葛飾砂子 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ひとり宮のみは騒げるていも無くて、そのすずし眼色まなざしはさしもの金剛石と光を争はんやうに、用意深たしなみふかく、心様こころざまゆかしく振舞へるを、崇拝者は益々よろこびて、我等の慕ひ参らするかひはあるよ
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
春以来の在囚、飽くまで読書も出来、思慮も精熟、人物一変なるべくと殊に床敷ゆかしく、日夜西顧父母を拝する外、先ず第一には足下兄弟の事を思出し候。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)