“やけこげ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
焼焦40.0%
焼痕40.0%
燒焦20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
またもや頭巾をねのけ荷物をおろし、顔より先に眼を洗つたり、焼焦やけこげだらけの洋服の塵を払つたりした後、棒のやうになつた両足を投出して、どつさり其場に寝転んでしまつた。
にぎり飯 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
我は火の玉のあにきがところへ遊びに行たとお吉帰らば云ふて置け、と草履つつかけ出合ひがしら、胡麻竹の杖とぼ/\と焼痕やけこげのある提灯片手、老の歩みの見る目笑止にへの字なりして此方へ来る婆。
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
色白の腕をしたぶなの木よ、聖母瑪利亞おんはゝまりや、子持を歎き給ふ禮拜堂らいはいだう二形ふたなり利未僧りびそうが重い足で踏み碎いた、あらずもがなの足臺あしだい、僧官濫賣のかねれて、燒焦やけこげをこしらへた財嚢ざいなう、「愛」の神が
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)