“もりたへえ”の漢字の書き方と例文
語句割合
母里太兵衛100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あらかじめ、供にいてゆく者は、命じられてあったとみえて、母里太兵衛もりたへえ、栗山善助のふたりが、それと見て、彼のあとから駈け下りて行った。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
母里太兵衛もりたへえ、井上九郎、栗山善助——そう三人のうちの誰かが云ったが、嗚咽おえつをのんで、辛くもしぼり出した声なので、それは低くふるえ、異様にかすれて
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
母里太兵衛もりたへえ、おるかっ。栗山善助、井上九郎もあるか——後藤右衛門も来い。宮田、長田、三原、喜多村などその座に居合わせねばすぐ呼び集めて、広縁へみな来い」
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
黒田家の臣、母里太兵衛もりたへえ、栗山善助、井上九郎の三名が連署れんしょの書面だったのである。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
母里太兵衛もりたへえ、竹森新次郎、栗山善助などの股肱ここうに兵四、五百をひきつれて、上陸して来る毛利勢に当り、これに手痛い損害を与えた上、敵将の梶原景辰かじわらかげときと明石元和もとかずを降して、立ち帰って来た。
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)